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- 2022年6月24日
フラの1番好きなところ
私がまだ生徒だったころ、フラの一番好きなところは、
自分の体を使って自分の感情を表現できるところでした。
私は幼い頃からいろんなダンスを踊っていて、
それぞれがとても好きでした。
体を動かすことも好きだったし、
イヤなことや辛いことがあっても
夢中になって踊っている間は
それらを忘れることができました。
そしてたくさんの汗を流して踊ることで
心も体もスッキリして、
また明日もがんばろうという気持ちになれること。
それがダンスをしていて一番楽しいと思える瞬間でした。
大人になってフラに出会ったばかりの頃も、
フラを好き、という理由は基本的に他のダンスのときと同じでしたが、
そこにもう一つ、好きな理由が加わりました。
それは、自分の中のポジティブな感情を
体を使って表現できるというおもしろさです。
フラは、楽しい気持ち、嬉しい気持ち、大好きだと思う気持ち、優しい気持ち、
人間の持つあらゆるポジティブな感情を表現する踊りです。
歌の中に悲しみというネガティブなスパイスが入ることはもちろんありますが、
それをストレートに表現するのではなく、
悲しみを乗り越えた人間の強さ、たくましさを表現すること、
それがフラなのです。
大好きなフラを大好きなまま踊り続けていくうちに、
子供たちに教えてくれないか、というお話をいただくようになりました。
人に教えることができるかどうかは分からなかったけど、
もしかしたらフラの持つ明るさが
子供たちの成長に役立つかもしれないと思い、
近所の子供たちに教えてみることにしました。
始めてみると、
幼い子供たちにダンスを教え、
少し大きくなった子供たちに怪我をしない体の使い方を教え、
もっと大きくなった学生たちにフラの持つ人生哲学を教えることに、
大きな喜びを感じるようになりました。
そのうち大人の生徒もでき、
たった3人でスタートした教室が、
今では100人近い人たちを教えるまでに大きくなりました。
多くの人を教えることは大変でしょう、
といろんな人に聞かれます。
女性ばかりがたくさん集まると
ダンス以外の問題も起きるに違いない、
と思われるのかもしれません。
でも、10年以上教えてきて、
今まで問題があったことはほとんどありません。
汗を流すことで体が健康になり、
フラの持つ明るいエネルギーが心を満たしていくから、
周りの人に暗いエネルギーを発散する暇がないのでしょう。
先生という立場に立った今、フラを一番好きだなと思うところ。
それは、
心も体も健康な姿で舞台に立っている生徒を、
舞台袖から応援できるところです。
フラが私に健康な心と体、
そして家族のように大切な仲間をたくさん与えてくれたことに、
感謝しています。
※ 中学生からのアンケートにお答えして書いたものを、生徒のみなさんにちょっと伝えてみたくなったので載せてみました。
いつも支えてくれて、本当にありがとうございます。