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- 2022年5月30日
Ua mau ke ea o ka ʻĀina i ka pono
フラは、ダンスだけではなく人生哲学をたくさん教えてくれます。
自分のため、家族のため、周りの人たちのため、
そしてもっとグローバルに、
地球のため、宇宙のため、全ての生命体のために、自分はどういう立ち位置でどう生きるべきか、
日常的に考える機会を与えてくれます。
題名にしたハワイ語。
ハワイの主権を取り戻したい、というような意味で(もっともっと複雑でいろんな思いが込められていますが)、
ハワイの人々の気持ちを凝縮させた魂からの言葉、とイメージしてもらえたらいいんじゃないかと思います。
イオラニ宮殿のゲートにも掲げられています。
私は、フラを学び始めて本当の穏やかさを知り、落ち着いて凪いだ心の大切さを知った。
でも、決して優しいだけ、穏やかなだけが必要だとは思いません。
大切なものを壊されたり、傷つけられたりしたりときは、
やめてほしいと思う気持ちをきちんと相手に対して表現するべきだと思っています。
これもフラから学んだ大切なことの1つです。
このハワイ語のように。
こういうことを、時々親子クラスの小さな子供たちに伝えています。
今は高校生になった娘たちにも小さい頃はよく話していたのに、
最近はダンスに追われて、
ケイキやカイカマヒネにそういう話をする機会がなかったな。
彼女たちにとってはダンスより大切なことなのにね。
美しい衣装を着て踊る喜びは、
フラという甘く熟れた果実のほんの皮の部分にすぎない。
クムフラの言葉です。
今の私には、5年前と比べてその意味がよくわかります。
でも、きっとこの先フラを続ける限り、
水滴が少しずつ乾いた砂に染み込んでいくように、
ゆっくり時間をかけてもっと深く私の心に浸透していくのでしょう。
この気持ちは、年齢を重ねて生きることの喜びにもつながってくるような気がするのです。